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一酸化窒素(NO)は、1980年代後半より、生体内情報伝達物質としてにわかに注目を浴びてきた大変ユニークな生理活性物質である。1998年には、内皮依存性血管弛緩因子としてNOの役割を解明したIgnarro,
Furchgott, Muradら3博士の研究に、ノーベル医学生理学賞が授与された。さらにそれ以降も、NOにより発現される多彩な生理・病態生理活性の解明が急速に発展している。NO研究領域は、生命科学を中心に、化学・生物学・医学・薬学・腫瘍学・分子生物学など多彩な分野におよび、それぞれの領域でこれまでにない切り口から、新しい生命科学研究が進展しつつある。
この様な急速なNO研究の進歩を反映し、2000年には世界のNO関連学会が統合し国際NO学会が発足した。一方これまで日本国内においては、NO研究の急速な進歩に対応した学術交流や幅広い分野の研究者間での十分な情報交換の場がなかった。そこで今回、以下の発起人のもと、本邦におけるNO研究の発展を促し、世界のNO研究の急速な進歩に対応した学術交流や幅広い分野の研究者間での効率の良い情報交換をはかるため、日本NO学会(NO
Society of Japan;通称NOSJ)を設立した。このことにより、研究者相互の連携と交流を深め、NO研究の裾野を広げ、日本におけるオリジナルで質の高い研究成果を世界に発信するとともに、世界の最新の情報を国内の研究者に紹介し、NOの基礎および臨床応用研究の発展向上をはかるものである。
前田 浩 |
(熊本大・医・教授) |
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戸田 昇 |
(滋賀医大・教授) |
谷口直之 |
(大阪大・医・教授) |
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川西正祐 |
(三重大・医・教授) |
江角浩安 |
(国立がんセンター研究所・支所長) |
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小坂博昭 |
(香川医大・教授) |
吉村哲彦 |
(生物ラジカル研・首席研究員) |
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澁木克栄 |
(新潟大・脳研・教授) |
中澤博江 |
(東海大・医・教授) |
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岡田大助 |
(北里大・医・専任講師) |
森 正敬 |
(熊本大・医・教授) |
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竹下 彰 |
(九州大・医・教授) |
野村靖幸 |
(北海道大・薬・教授) |
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横山光宏 |
(神戸大・医・教授) |
長野哲雄 |
(東京大・薬・教授) |
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北畠 顕 |
(北海道大・医・教授) |
内海英雄 |
(九州大・薬) |
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平田結喜緒 |
(東京医歯大・医・教授) |
栗山 煕 |
(西南女学院大) |
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井口昭久 |
(名古屋大・医・教授) |
設立年月日:平成12年5月20日 (所属は設立当時のもの) |
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