理事長ご挨拶

 

みなさま、日本NO学会のHPにアクセスしていただきまして、ありがとうございます。

この度、本学会の第6代理事長を拝命いたしました神戸大学 循環器内科の 平田健一 と申します。20年以上の歴史を持つ本学会の代表を務めさせていただくことになり、大変光栄に存じますとともに、NO研究の発展のために何ができるかを模索しながら尽力させていただきたいと思っております。

本学会の理事長は、初代の谷口直之先生(大阪大)から、横山光宏先生(神戸大)、赤池孝章先生(熊本大)、下川宏明先生(東北大学)、上原 孝先生(岡山大)と引き継がれ、この分野の研究をリードされる御高名な先生方が勤められてきました。そして、NO研究は、学会員を中心に多くの分野にわたる基礎研究と医学臨床研究が融合しながら発展してきたと思います。NO関連研究から派生して開発された薬剤は、NO吸入薬やPDE5阻害薬、sGC刺激薬として臨床で、特に私の関わる循環器領域で大きな貢献をしております。このように、しっかりと社会貢献につながる研究になったことは、本学会員として誇りに思うとともに、これまでのこの分野に関わっていただいた全ての研究者・関係者に感謝の気持ちを忘れず、尊敬の念を抱き続けることに繋がっております。

NO研究は、1998年に3名の研究者にノーベル賞が授与され、その後さらに発展し、さまざまな生体生理機能、そして病態生理に大きく関与していることが分かってきました。 NOは反応性に冨んでおり、動物・植物・微生物において、多岐に渡る生体応答に関連することが証明され、現在も世界中で様々な領域での研究が進み、新知見も報告されています。
しかしながら、近年は、日本酸化ストレス学会との合同学会開催の機会も増えております。関連学会との研究成果の共有を含めて、新たな学会のあり方/発展性を議論・検討する時期を示しているとも感じております。是非、会員・役員・関係研究者のみなさまのご意見をお伺いしながら、議論をさせていただきたいと考えております。
引き続き、本学会を通じて、日本から世界に向けて、NOならびに他のガス状分子、活性酸素などに関する研究成果の情報発信を行なっていただければ幸いでございます。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

日本NO学会 理事長
平田 健一
(神戸大学大学院医学研究科 内科学講座 循環器内科学分野・教授)

 

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