理事長ご挨拶

  日本NO学会のHPにアクセスしていただき、有難うございます。

1998年Dr. Robert F. Furchgott,Dr. Louis J. Ignarro,Dr. Ferid Muradの3名の研究者にーベル賞が授与されました。ノーベル財団のHPには,"for their discoveries concerning nitric oxide as a signalling molecule in the cardiovascular system" とあり、心臓血管系にNOあるいはNOシグナルが重要な役割を担っていることの発見に対して賞が与えられたことが記載されています。これまで、多くの研究者がNOの生理的・病態生理的機構に取り組み、素晴らしい成果を挙げられたことは疑いのない事実であります。

そのようなNOの作用を知る上で、学会としての活動・機能は極めて重要であります。1996年に米国でNitric Oxide Societyが創設され、その後本国では、2000年5月に日本NO学会(本学会)が設立されております。本学会の理事長は、初代の谷口直之先生(大阪大)から、横山光宏先生(神戸大)、赤池孝章先生(熊本大)、下川宏明先生(東北大学)と引き継がれてきました。本年1月より、5代目として私が担当させて頂いております。また、学術集会に関しては2001年から年に1回開催されてきていますが、この間、2004年(奈良:谷口直之先生)、2010年(京都:赤池孝章先生)、2016年(仙台:下川宏明先生)に国際NO学会を主催しています。

NOは反応性に富んでおり、動物・植物・微生物などにおいて、多岐に渡る生体応答に関わることが証明されてきました。現在も世界的にますます広範な領域で活発に進んでおり、新しい知見が次々と報告されています。とくに最近では、NOの作用機構の理解が進むにつれ、他のガス状分子や親電子性化合物との相互作用も見出されております。日本NO学会では、基礎的研究ばかりでなく、臨床(ヒト)に関する研究も積極的に取り入れており、他学会ではあまり見られない非常にユニークな活動を行っています。 多くの皆様が本学会の会員になっていただき、日本から世界に向けて本学会を介してNOに関する情報発信を行って頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

日本NO学会 理事長
上原 孝
(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科・教授)

 

page top